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世界思想社刊
BBSでのやりとりから、その7(9/10〜9/22)


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ゲラが届きました
  • 投稿日 2000年9月10日(日)00時48分 投稿者 juwat [x-wing009.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 大隅さん
  • ゲラが届きました。さっそくぱらぱらと見ましたが、漢字やカタカナの人名・地名表記のばらつきの指摘が主で、文章や内容に関する(?)が少なかったので、ほっとする反面、ちょっと拍子抜けでした。きつい校正などとこのBBSで書いたから、校正者が遠慮したんでしょうか。だったら申し訳なかったと反省します。
  • ピースマークですが、Illustratorを使えば、単純なものならすぐに作れると思います。○とΨだけですから。大隅さん、作ってみてください。大きく作って縮小すればきれいなものになると思います。
  • 青木さん
  • 「おもしろくなかった」などと書かれると、売れなくなってしまうから困りますが、校正の印象をこの欄に正直にお書きください。また、図版であった方がいいというものがありましたら、ご指摘ください。現在そのことで、あれこれ本をめくっては思案中です。それからもう一つ、ぼくは学生の論文をよく読みますが、内容を意識すると間違いを見落とし、間違いに注意していると内容が頭に入ってこないということがあります。校正者としての経験を教えてください。
  • あるいは、今回のことに限らず、校正作業をしていて、おもしろかったこと、うんざりしたこと、腹が立ったことなど、編集者の気分を害さない程度に教えてください。ぼくは著者として、時にむかっとする指摘にであうことがありますが、間違いや不確かな表記については素直に従うようにしていますし、感謝もしています。また他人の書いた文章を点検するという視点で読むのは、意地悪な虫を刺激するようで、ぼくも嫌いではありません。それで学生からはいけずな教師だと言われるのですが、意地悪は結局、相手のためになるのだとも思います。
  • 何より校正者と直接コミュニケーションができるとすれば、これは、20年以上になる出版の経験のなかではじめてのことなのです。インターネットのおもしろさを改めて実感できる経験だと思います。
  • それでは。


    遅くなりまして
  • 投稿日 2000年9月13日(水)13時35分 投稿者 青木美紀 [pae2383.ykh6.ap.so-net.ne.jp] 削除
  • >渡辺先生
  • 初めまして。青木と申します。かつて世界思想社では秋山氏のもとで編集補助をしておりました。『スポーツ文化を学ぶ人のために』に関わったのですが、覚えておられるでしょうか。
  • さて、大隅さんから書き込みのお誘いをいただきながら、参加が遅くなりまして申し訳ありません。今回は洋モノロック好きとしては、これまでになく楽しく作業できました。深い指摘がない、とのことですが、初校段階では、主に原稿との不一致や表記の統一を見ますので、内容の深い部分までは正直いって目が届きません。先生の言われる「間違いに注意していると内容が頭に入ってこない」のです。編集をやっていた時分には、初校時点で重要な問題を発見できるよう校正者に求めるべきだと考えましたが、校正をやってみると、時間との兼ね合いでそれは非常に難しいと思います。熟練すれば可能かもしれませんが……。しかし、いくら時間をかけても、一人の人間が見つけられる問題というのは限られてしまうのではないでしょうか。なお、校正に付け加えたい点があって、「脱色化」という言葉にもう少し説明を加えられたらよいかと思います。
  • 校正を離れた本書の感想は、ロックの流れとブラックのパワーがよく理解できました。特に、ビートルズファンの絶叫が自己主張の萌芽というのは興味深かったです。また、図版ですが、マディ・ウォーターズによる最初のレコードのジャケットがあれば、とても渋くなると思います。BeatlesとRollingstonesのイメージの違いや、若者ファッションの変遷を示すには、写真があればわかりやすくなるでしょう。なーんて好き勝手言ってると、大隅さん、泣いてます? デキル範囲でがんばってくださいねー。
  • 渡辺先生のご希望に応えられたかどうか。今回はこれくらいで失礼します。
  • それでは。


    ありがとうございます
  • 投稿日 2000年9月14日(木)09時20分 投稿者 juwat [k1514.k1.tku.ac.jp] 削除
  • 青木さん
  • 書き込みご苦労様です。
  • 興味深く読んでいただいて、喜んでいます。
  • マディ・ウォータズの最初のジャケットは難しいですね。その箇所には40年代はじめのシカゴの黒人専用クラブの写真を入れようかと思っています。ビートルズとローリングストーンズの対象は考えているのですが、ただ、デビュー当時はどちらもかわいくて、今から見るとローリングストーンズに「悪」というイメージはあまり感じません。60年代後半からのそれぞれの豹変の方が劇的です。
  • ところで、学生の中には出版社にあこがれる者が多くて、だいたいテレビ・ドラマなどを想像しているようなのですが、僕はそのたびに、状況の厳しさや、地味な仕事内容などについて話しています。よろしかったら、そのあたりについても書き込みをお願いします。
  • 大隅さん
  • ゲラは週末に返送します。図版のための本も宅急便で近々送れると思います。ただ段ボール箱1つですむかどうかまだわかりません。図版だけのページを何枚か考えています。時代を区切って代表的なミュージシャンを並べるのですが、一応僕が作って印刷したものを送りますので、それをもとに装丁の方にお願いしてみてください。
  • それでは。


    ゲラと図版
  • 投稿日 2000年9月17日(日)23時11分 投稿者 juwat [x-wing016.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 大隅さん
  • ゲラは宅急便で送りました。午後には着くでしょう。 図版に使う本は段ボール一箱ですが、一応スキャナでとってみました。必要ならMOに入れて一緒に送ります。一緒にキャプションもと思っているのですが、それだと、発送が水曜日か木曜日になってしまいます。キャプションは、できたらこのBBSに載せてもいいかもしれません。それなら、月曜日に送ることもできます。なお、一枚がまだ未確定です。コンピュータと音楽に関連する写真を探したのですがいいのが見つかりません。とりあえず指定ページにスペースだけとっておいてください。
  • 写真ばかりのページを2~3頁考えていますが、ちょっと時間がかかりそうです。再校の時でいいのなら助かるのですがいかがですか。また手間とか予算で無理というのでしたら遠慮なく仰ってください。
  • 大学が始まったせいもあって、写真探しにちょっとくたびれました。なかなかこれというのはないものです。
  • それでは。


    ゲラ届きました
  • 投稿日 2000年9月18日(月)14時00分 投稿者 大隅直人 [kyto026n068.ppp.infoweb.ne.jp] 削除
  • 渡辺先生
  • さきほどゲラが届きました。ご多忙のところを、ていねいかつ迅速にご校閲いただき、ありがとうございました。
  • さて、図版に使う本についてですが、スキャニングは一応印刷所でやってもらうつもりですので、今回はMOは不要です。キャプションについては、後からいただくのでもかまいません。
  • 写真は、出来れば次のゲラで入れてしまいたいです。今までのところ、作業は順調に進んでおりますが、ゲラを出すのは三校までの予定ですし、再校ゲラをもとに索引を作成する都合上、図版のスペースはなるべく早くに確定したいという事情もございます。
  • とはいえ、今回のゲラに関して、まずこれから本文をもう一度見直して作業をしなければなりません。ですので、もうしばらく時間に余裕がございます。図版に関しては、今週中か来週明けぐらいまでに、指定も込みでお送りいただくので十分間に合います。なお、図版の原本をお送りいただく際も、 ヤマトの着払いでお願いします(伝票を1枚しか入れず申し訳ありませんでした)。
  • 写真ばかりのページに関しては、本文中にモノクロで入れる分には、予算的には全く心配ありません。しかし、カラー口絵となると話は変わってきます。世間に出回っている印刷物を見ると、カラーのグラビアなど、あって当たり前のように思えるものですが、われわれの扱っているような学術・教養書は、部数の規模が違います。世界思想社の本はシリーズものがほとんどですし、おおむね地味な本が多いので、学生さんたちには不満を感じておられる方も多いかもしれませんね。もちろん、渡辺先生の本に関しては出来るだけのことはさせていただくつもりですが、現実は厳しいものです。
  • カラー口絵を入れたり、ハードカバーで装幀を工夫することなどに関しては、私の目の前の席に座っている先輩(=中川さん)が、ここ数年いろいろと努力を重ね、道を開いて下さいました。渡辺先生のホームページでも書評に取りあげられた『ストリートの歌』などについても、かなり苦労をされたようです。
  • しかし、そういう苦労は楽しい苦労です。編集者の仕事の大部分は、淡々としていて切れ目も終わりもはっきりしない、細かい作業の連続です。それに比べると、装幀家とデザインについてやりとりをしたりするのは、われわれのような専門書の編集者にとっては、唯一華やいだ雰囲気のする時間でもあります。
  • 『アイデンティテイの音楽』についても、再校ゲラが上がる頃には、装幀についてもぼちぼち準備をはじめる予定ですので、その旨お含み置き下さい。


    19日に送ります
  • 投稿日 2000年9月18日(月)23時58分 投稿者 juwat [x-wing042.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 大隅さん
  • 詳しい説明でよくわかりました。図版は明日着払いの宅急便で送ります。写真は大小さまざまで、ものによっては部分的に切り取る必要があります。MOを一緒に入れますのでおおよその目安にしてください。
  • 写真ばかりのページはモノクロのつもりです。カラーはあまり好きではありません。このHPで取り上げる写真をキャプションつきで紹介しようかと考えています。本の商品価値を減らすか、逆に興味を持たれるか、難しいところだと思いますが、音楽のネットでの配信が売れ行きをのばすのか減らすのか議論になっていることでもありますし、実験としてはおもしろいのではないでしょうか。
  • 大学の夏休みが終わったとたんにアクセス数が倍増しました。ぼくは東経大では学部の講義を持っていないので、他の大学の学生が多いのではないかと推察します。以前に勤めていた大学の同僚から「娘から社会学の渡辺潤さんって知ってる?」と聞かれたそうです。「知ってるよ」と答えると、「今日HP見た」と言ったということでした。某関西有名私大の社会学部に通っているのですが、結構知られているようです。大学生にいかにして自主的に本を買わせるか!!アクセス数の増加とともにやる気が出てきました。
  • 大隅さん、知恵を絞って策を練っていきましょう。


    荷物届きました
  • 投稿日 2000年9月20日(水)10時33分 投稿者 大隅直人 [kyto026n020.ppp.infoweb.ne.jp] 削除
  • 渡辺先生
  • たった今、荷物が私のところまで届きました。ありがとうございました。仕事を忘れて思わず見入ってしまいそうな本が沢山入っていました(笑)。以上、取り急ぎ御礼まで。


    お礼が遅れて申し訳ありません
  • 投稿日 2000年9月22日(金)01時49分 投稿者 今井壮之助 [n2mng050.avis.ne.jp] 削除
    > 今井さん
    > 再度の書き込みありがとうございます。ご指摘を受けましたので、さっそく
    >『アイデンティティの音楽』の参考文献に載せました。
  • ありがとうございました。お礼が遅れて申し訳ありません。参考文献のページ、2種類あったんですね。載っていない方を見ていました。
    > ピンク・フロイドについて書かれた本は確かに「芸能雑誌のノリの翻訳本」
    >かもしれません。しかし、ぼくにとっては事実を知る上で結構役に立ちました。
  • ええ、私もかなり利用しています。価値があるのはインタビューとか事実ですね。著者の考えでなく。あの著者が芸能雑誌のノリで集めた事実の中に、私や渡辺さんにとって有益な記事があるのです。でも、そういうように情報部分だけ拾い読みされたら……著者はうれしくないですよね(一般論として。つまり、データ本でない場合)。
  • 最近出版されたフロイド本に「核心のつかめないバンド」と書かれていたけど、データとか実話とかインタビューを並べて、あとは「神秘的ですねー」とか「核心のつかめないバンド」なんて結論されたって、ウォーターズはうれしくないでしょうね。
  • 多くのファンは、事実を積み重ねてもあの奥の深さの理由は解明できないことに気付くのです。ですから、リスナーとしての音楽的体験を通して、能動的に関わっていかない限り、フロイドの意味は得られない――そう確信しています。
  • 今月から初めて私の管理するBBSを開設しました。27年前にリリースされ、かつて15年間チャートにランキングされ、いままで3000万枚を売上げ、なおも売れ続けているアルバム。そう、『狂気』です。20世紀の音楽を振り返るとき、最も重要な作品と言ってもいいでしょう。そんなに古い作品なのに、当初は1日98アクセスもありました。
  • 『狂気』関連ページのリンク集を「基調講演」にみたてて議論しあう、いわばネット上のシンポジウムです。BBSの利用方法としても参考になるかも知れませんので、ファン以外の方の見物も歓迎です。
          《狂気2001シンポジウム》 
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     http://www.avis.ne.jp/~fancysc/dsotm_sympo.html



  • お久しぶりです
  • 投稿日 2000年9月22日(金)08時50分 投稿者 J.W. [k1514.k1.tku.ac.jp] 削除
  • 今井さん
  • お久しぶりです
  • 次々と新しい本が出て、商売柄品切れになる前にそれを買っておく。そんな習慣がついてもう30年になります。当然大半の本は斜め読みで、なかにはぺらぺらめくってそれっきり、なんて本もかなりあります。正直言って本と一緒にテキストだけをCD化して付録にしてくれないかと、思うことが多いです。
  • 著者にとっては失礼な話しだと思います。僕も書いた本がそんな読まれ方をしていると考えるのは、あまり愉快ではありません。しかし、いったん僕の手を放れたら、あとはどんな扱われ方をしようと、それは手に入れた人の自由だとも考えています。
  • 一冊の本に思いを込めて書く。それがどれだけの読者に伝わるか。僕はそれがたった一人であっても、わかってもらえる人がいれば満足。そんなふうに考えています。だから一部でも誰かの役に立てば、それはそれで結構なことではないのでしょうか。もちろん、ごく最近そんなふうに考えるようになったのですが……
  • ピンクフロイドのよき理解者として、これからもがんばってください。
  • それでは。
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