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世界思想社刊




  • 『アイデンティティの音楽』が出版されました。予定通りなら2年前に出ていなければいけなかったのですが、追手門学院大学から東京経済大学への移籍があって、中断していました。しかしどうしても20世紀中には出したいという思いがあって、河口湖への引っ越しを機会にまとめる作業に取りかかったものです。

  • 内容は20世紀のポピュラー音楽、とりわけロック音楽を題材にして、20世紀の文化とメディアと若者世代の関係について考えるというもの。政治や経済はもちろん、文化や人びとの生活など、人間の歴史を見たときに思うのは20世紀が何とも異常な時代だったということ。その象徴がメディアの発達と若者世代の誕生に見て取れるというのがこの本のポイントです。

  • 何ともにぎやかで、めまぐるしく、また楽しい時代だと思う一方で、こんな世界をつくってしまっていいのだろうかといった不安、あるいはその破綻という恐怖が拭い切れません。この1世紀で地球上の人口は4倍に膨れあがり、逆に地球の広さは、時間的には交通機関で数百分の1に縮まりました。情報の伝達スピードについては比較のすべもないほどです。さらには、お金と暇を手にしたけど、同時に自分を何者にか作り上げなければならないという意味での若者世代の急増。そのことを、100年をふりかえって見つめ直してみようと思いました。

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