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世界思想社刊
BBSでのやりとりから、その2(8/1〜8/7)


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  • レイアウトと図版について
  • 投稿日 2000年8月2日(水)09時41分 投稿者 大隅直[cs25312.ppp.infoweb.ne.jp] 削除
  • 渡辺先生、おはようございます。大隅@世界思想社です。先週末より私的事情でバタバタとしておりまして、しばらくご無沙汰しておりました。
  • さて、『アイデンティティの音楽』ですが、印刷所がお盆休みに入る前に初校ゲラを出してしまおうと思いまして、現在、割付作業をしております。レイアウトに関して何かお好みはありますか? 私は基本的にあまりゴテゴテしたデザインが好きでないので、割付をする時も明朝を主体とすることが多いです。が、ロック関連の本はゴシック等の強調された書体を使っているものも多いので、そういうテイストも少しは取り入れようと思っています。
  • それから、扉や文中の図版について、この専用ウェッブ・ページのトップにあるような、ジャケットやコンサート写真などを適宜使用することが出来ればと考えています。それらは再校ゲラの時点から入れようと思っているので、時間的にはまだまだ余裕があります。みなさん、何かリクエストやアイデアがあったら発言をお願いします。図版使用に関しては、権利関係の調整や諸々の手続きなどが必要で結構ややこしいことも多いのですが、場合によってはそういう裏事情や経過も報告するのも面白いかもしれませんね。


    ご苦労様です
  • 投稿日 2000年8月2日(水)17時50分 投稿者 juwat [x-wing028.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 大隅さん
  • ご苦労様です。こちらもあなた達が帰ってから10日ほどの間に4組9人の客がありました。明日(3日)から週末をのぞいてしばらく静かですが、10日過ぎからお盆明けまではまたお客さんのラッシュです。こんなことなら体験学習付きのペンションでもやろうかと考えたりしています。陶芸、薪割り、木工、紙漉、材料はいくらでもあります。しかし、その気になったら本業を忘れてしまうのは確実です。周囲を見ているとペンション経営はなかなか難しいようです。
  • ところでレイアウトについてはお任せします。ぼくもあまりごてごてしたのは好きではありません。ちょっとポップな感じがするという程度いいのではと思います。写真は、いいのがあれば、この場に載せることにします。内容との関連で注文があればおっしゃってください。手持ちのCDジャケットや本などから探してみます。
  • それでは。


  • ルー・リードいいですねえ!
  • 投稿者:八子博行  投稿日: 8月 2日(水)18時16分47秒
  • 私も、ルー・リード「エクスタシー」は、愛聴盤になっています。多分、私的には今年のベスト1になるのではないかと思っています。とにかく、ギターのカッティングのかっこいいこと。シンプルなフレーズであるにもかかわらず、その表情は多彩で豊饒。ニール・ヤングやクラプトンは、最近あまり聴いてないのですが、これまた良さそうですね。


  • ありがとうございます
  • 投稿者:J.W.  投稿日: 8月 2日(水)23時35分46秒
  • 八子さん
  • いつもいつも感想ありがとうございます。
  • とにかく同世代の人とロックの話ができるのはうれしい気がします。
  • 若い頃にロックやフォークのコンサートに来ていた人たちは、どこにいったんだろう、と感じることがますます多くなった気がしています。学生たちはほとんどJポップばかりで、高校生の後追いをしています。ロックを批評の対象として映画や文学と同列においている者から見ると、若い世代の音楽には大きな不満を感じます。ロックが何をどんなふうに表現できる手段なのか、ルー・リードやニール・ヤングを聴けばピンとくるものがあるはずなのですが、ロックをそんなふうに聴く人がどんどん少なくなっていくような気がします。これはもちろん、若者批判ですが、しかし、かつて若者だったことを忘れたおじさんやおばさんたちにこそ、強く言いたいことでもあります。初心を忘れてしまわないこと。次の世代にきちんと伝えること。今回紹介した3人のニュー・アルバムに感じられるのは『アイデンティティの音楽』にこめた思いと同じです。
  • 八子さん
  • これからもロック談義をお願いします。


    買わせていただきます
  • 投稿日 2000年8月2日(水)23時29分 投稿者 山羊 [pppuser.pure.ne.jp] 削除
  • 『アイデンティティの音楽」の目次を見ると、僕などはIの6と7の項目あたりの事情しか知らない。「緑色革命」が、ベストセラーになったのが懐かしい。その当時、アメリカでぶらぶらしていたのですが、友人に言わせると、「緑色革命」などはクソで、「イエスかマルクスか」がいいと薦めてくれた。確かフランス人のジャーナリストが書いた本ですが、買ったものの読まずにどこかへいってしまった。
  • IIの「ポピュラーの意味」は面白そうだ。「意味」に弱いのは、僕らの世代だ。何でも、意味付けてしまうと言われると、つい反発して、「意味付けをしない」若者の意味を考えたりしてしまう。


    予約ありがとうございます
  • 投稿日 2000年8月2日(水)23時48分 投稿者 juwat [x-wing027.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 山羊さん
  • 早々の予約ありがとうございます。
  • 世界思想社の編集者も喜ぶでしょう。
  • 『緑色革命』はあなたの言うようにクソでした。ただ、普通の人にはよくわからなかった60年代の若者文化を、わかりやすく、ロマンチックに、しかもちょっと遅れて話題にしたところに、この本の意味があったのだと思います。詳しくは、本文でお楽しみください。意味づけをしない若者にはぼくも手を焼いています。教師という権限を使って、ことあるごとに「どうして?」「それはなぜ?」「どういう理由で?」などとつっこみを入れて、嫌がられていますが、それはけっして意地悪なのではなくて、自覚的に考える訓練をさせてやろうという親心からです。「おもしろい」とは言いますが、その理由は言わない。自分の好みは言っても、それを他人に説得しようとはしない。彼らのそんな共通感覚を崩してしまう。ぼくがゼミでやるのは、まずその点です。
  • 「うるさくて意地の悪いおやじ」という役回りが、今一番欠けていて、必要なのでは、という思いがここ数年ますます強くなったような気がしています。
  • ところで山羊さんはおいくつですか?


    印刷所の話題など
  • 投稿日 2000年8月3日(木)12時49分 投稿者 中川大一 [cs25203.ppp.infoweb.ne.jp] 削除
  • 渡辺先生、祝開店 山羊さん、お買上御礼
  • 中川大一@世界思想社編集部 サブ担当です。
  • 著者にとって出版社が大切なように、編集者にとって印刷所は重要です。私はいつも本を手にとると、奥付の印刷者をチェックします。規模は大きからず小さからず。大規模なところは下請けに回しちゃって責任をとらなかったりする。とはいえ町のショップではいけません。全ページ均一な濃度で刷るには書籍印刷のノウハウが必要です。営業マンの手腕・知識はどうか。編集者が著者のフォローをするように、編集者は印刷所にサポートしてもらっています。加えて、最近ではデジタル化の進み具合が問われる。本文・画像・装丁などの原稿がいろんな形式・媒体で入稿される。対応できるか、知識はあるか。
  • ……というようなことを勘案しておりますので、渡辺先生、どうぞご安心ください。太洋社の滝口さん、もうすぐ原稿渡すからよろしくね(*^。^*)


    訂正します・・
  • 投稿日 2000年8月3日(木)22時49分 投稿者 山羊 [pppuser.pure.ne.jp] 削除
  • 23時を過ぎると頭がぼんやりとしていて、分かりづらい内容だったと思います。<「意味」に弱いのは、僕らの世代だ>というのは、<僕らの世代はすぐに意味づけてしまう>というつもりで書きました。「好きな女の子には弱いんだ」という意味です。「意味づけることが苦手」というのではないのです。だから、「おいくつですか」という質問になったのでしょう。ちなみに、1949年生まれです。それと、もう一つの間違いは、、「イエスでもなく、マルクスでもなく」でした。知ったかぶりはよくないですね。訂正は2つのみで、「買わせていただきます」は、訂正なしです。


     投稿日 2000年8月3日(木)23時48分 投稿者 juwat [x-wing009.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 山羊さん
  • 誤解はありません。僕らの世代は確かに意味づけが好きですが、今の若い世代は、意味を問わなさすぎる。あなたが自己反省的に書いたことを、ぼくが逆手にとっただけのことです。年齢を聞いたのも、ぼくの世代と一緒なのかな、というつもりでした。これからもよろしくおつきあいください。
  • 中川さん
  • 印刷所の重要性はぼくも同感です。『活字が消えた日』『印刷はどこへ行くのか』(いずれも晶文社)を書かれた中西秀彦さんは確か京都の印刷屋さんだったと思いますが、ぼくはこの本を興味深く読みました。Book Reviewにも書いたことがあります。
  • http://www.tku.ac.jp/~juwat/journal1-8.html
  • 今回の印刷をお任せする太平社の滝口さんにも、印刷工程でのことなどについて、ぜひこの欄で発言していただきたいと思います。よろしくお伝えください。
  • その他、装丁、製本、あるいは校正をしていただく方にも参加してもらえたらありがたいです。一冊の本ができるまでに、どれほどの人がどんな
  • ふうにかかわるのか、案外知られていないですし、だいたい著者自身が無関心であるのがほとんどです。
  • おもしろくなりそうです。


    祝・脱稿
  • 投稿日 2000年8月4日(金)02時05分 投稿者 伊藤 [cs18106.ppp.infoweb.ne.jp] 削除
  • ご無沙汰しております。伊藤です。
  • 新著脱稿並びにBBS開設おめでとうございます。盛り上がることを期待しております。
  • 目次を見ると盛りだくさんですねえ。世界思想社の本にしては厚くなるのかな?進行具合のやりとりも何だか面白そうです。ここでの色んな方の意見が反映されたりしたら、また面白いかも。でもチャチャ入れたら編集の方は困るのかな。
  • 音楽とメディアとの関係でいうと、僕らの時代でもレコードを買うのは特別なことでした。いまのCD世代は気軽に買うけど、レンタルとのリンクを考えると、ナップスターの世代はいったいどうなるのやら。そう考えると、自分なりの希少な行為とアイデンティティとの関係も、音楽とメディアとの関わりで変化するものなのでしょう。
  • でも個人的には、音楽を対抗文化的なものには感じていなかった気がします。いま考えると大きな政治ではなくて、あくまでも小さな政治といったところ。今や天皇の前やサミットでロックらしきモノが演奏される時代。演る側も、大きな政治とのかかわりを全然意識しない時代になってしまっているのでしょうか。
  • 追伸:ちょうどこの十日間ぐらい帰省旅行で東京-京都-鳥取を車で往復してきました。おかげで響己はダウンしてずっと眠っています。でも色々構ってもらったおかげで、やっとヨタヨタ歩き出すようになりました。また遊んでやってください。


    おじゃやまします。
  • 投稿日 2000年8月4日(金)18時24分 投稿者 太洋社 滝口 [ns.p-taiyosha.co.jp] 削除
  • 世界思想社中川さんに,ご指名されました印刷所の営業,滝口です。
  • 印刷会社は本来表に出るべきでなく,出版社の裏に隠れて暗躍するものと思っておりまして,今回この会に出されましていささか困惑しております。しかし渡辺先生の言葉もありましたので,ちょっと参加させていただきます。
  • 中川さんが言われてるように,最近は入稿の形態がいろいろありまして,全てに対応していかなければならない我々としては,大変は大変なのです。極力ご要望にお答えすべく対応しておるつもりでして,そのあたりが中川さん,大隈さんに評価され,ご指名にいたったと勝手に理解しております。
  • でもデジタルは万能ではないんですよ。アナログのほうが融通がきいて,良いものができる場合もあります。使い分けることが,現時点では大切なのかとは思っています。
  • 当然私はデジタル好きな営業なので,ある程度の知識はあります。当然過去のアナログも知ってます。まぁともかく,渡辺先生,中川さん,大隈さん,ここはひとつお任せあれ。


    感謝!
  • 投稿日 2000年8月4日(金)23時52分 投稿者 juwat [x-wing046.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 伊藤君
  • お久しぶりです。響己君も順調に成長しているようで何よりです。
  • 本のページ数は本文が250ページ、それに年表と文献が25ページほどというものです。写真などを入れるとちょっと増えるかもしれませんが、それほど分厚いものではありません。目次を細かく書きましたから、そう思われたのかもしれません。
  • ロックの保守化については章を一つ取って書きました。半世紀をふりかえると、結局ロックは社会の変動期にこそおもしろくなる音楽であることがよくわかると思います。もちろん、安定した豊かな社会にも様々な問題はあって、とりわけ若い人たちには生きにくさも多いと思いますから、ロックがそのような気持ち、気分、思いを吸い上げ代弁することはできると思います。しかし、使い捨ての商品として次々つくられる音楽の中からそのようなものを見つけることは、ますます難しくなるのかもしれません。
  • 滝口さん
  • 本の印刷よろしくお願いします。
  • ぼくはマックを使い始めて12年目になりますが、インターネットやHPをやる前は、もっぱらDTPでした。自分の名刺や個人的なニュースレター、あるいはゼミの卒論集をつくってきましたから、ページのレイアウトや印刷の仕上がり具合にはちょっと関心があります。
  • これから、お聞きすることや、場合によっては注文を付けることもあると思いますので、よろしくお願いいたします。


    どうも
  • 投稿日 2000年8月6日(日)02時20分 投稿者 awatani [osk081.airnet.ne.jp] 削除
  • 渡辺先生、おひさしぶりです。
  • ロックに関する本がやっと出版されるんですね。楽しみにしております。ぼくも7月に帰国して、日本の暑さと闘いながら、今年度中に出版される共同研究の原稿と格闘しております。これからも何か話題が提供できれば、と思っています。BR>
  • それにしても日本という国はほんとうに世界中のものがなんでも手に入って、ハイパーでポストモダンなところだと思います。大衆文化をリードしているのはもはやアメリカではなく日本なのかもしれませんね。そのような印象を強く持っています。


    どうもにどうも
  • 投稿日 2000年8月6日(日)23時47分 投稿者 juwat [x-wing032.fu.comlink.ne.jp] 削除
  • 粟谷君
  • 半年の外国暮らしから戻った日本に感じるのは違和感ですか、それとも懐かしさや、良さの再認識?ぼくはあなたがいうハイパーでポストモダンな日本の最近のポピュラー文化にうんざりしています。まるで京都の暑さのようなものです。こんなものが世界に蔓延しないことを願うのみです。
  • 日本の現状はポストモダンの顔をしているけれど、一皮むけばモダンはなくてプレモダン。日本文化についての外国人の研究を読むと、一様にそんな指摘がされます。文化だけ見れば、そこが魅力の一因となっているかもしれませんが、警察や銀行、企業、学校と続発する不祥事を見ていると、この矛盾をどう乗り越えるのか、なかなか大変なことだな、と感じます。
  • スポーツの分野では外国との否応なしの交流で、そんな日本の体質に抵抗したり批判したりする人が出始めています。たとえば最近では千葉すずちゃん、あるいは中田や野茂、それからトルシエ。それに比べると、音楽の分野はだめですね。井の中の蛙、大海を知らず。英語混じりの歌を歌うくせして、姿勢は全くの内向き。
  • 先日アメリカに住む友人の息子がやってきて「日本の歌は、時々変な英語が混じっておかしいね」と言ってました。だから、ぼくも「そうだろう、サウンドだけで意味がないものな」と言ったら、うなずいていました。彼は13歳でバイリンガルですが、日本のおかしなところに他 にもいろいろ気がついていて、話していておもしろかったです。たぶん同世代、いや大学生だって、彼の質問にきちんと応えたり反論できる人はほとんどいないでしょう。
  • てな話をこれからもやりましょう。


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