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![]() ・僕が初めて聞いたディランは「ミスター・タンブリンマン」や「ライク・ア・ローリング・ストーン」で、まさに1965年のことだった。高校生で、夜中に聞いていたFEN(米駐留軍放送)から流れてきた時の妙な高鳴りを、今でも思い出すことができる。歌や音楽に対して初めてもった感動だったからだ。すぐにレコードを買って何度も聴き返した。しばらくしてフォーク・ギターを買い、ディランの歌を訳して歌うようにもなった。 ・"Bob Dylan 1965-1966"はデモテープだから、正規版とは違ってギターだけで歌っているものもある。バックつきでも、歌い方も演奏も、少し違っているものもある。それに合わせて口ずさむと、ほとんど歌詞を覚えている。いかによく聴き、自分で歌っていたか、今更ながらに懐かしくなった。もう半世紀も経っているのにである。 ![]() ・"Untitled"は1970年に行われたライブとスタジオ録音で構成されている。メンバーも替わり、カントリー・ウエスタンに変わった時期だが、ヒットした曲のほとんどが収められている。70年に2枚組で発売されたものだが、CD版は2000年に発売されていて、LP版を1枚に入れ、2枚目には未発表音源ばかりの曲を入れている。新しいものではないが、ディランのブートレグと併せて聴くと、当時の音楽状況と、僕が夢中で聴いていた音楽が彷彿されて、聴き入ってしまった。 ・結成期のメンバーだったデヴィッド・クロスビーはその後Crosby, Stills, Nash & Youngなどとして活動し、現在でも「ウォール街を占拠せよ」といった運動に参加して、元気のいいところを示している。息子との共作アルバム"Croz"が去年出ているようだ。ディランと同様、70歳を超えても現役でがんばっている。 |
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