火成岩の概要
火成岩には、幾つかの多様性が存在します。
なぜ、火成岩には多様性が存在するかというと、原因は二つあります。
ひとつは、マグマの化学組成の多様性が原因です。マグマの組成はシリカの量が関係しています。シリカの量によって温度が変化し、多いほど高温で、粘性が低く流れやすい性質のマグマになります。マグマは、シリカの含有量が少ない方から順に、玄武岩質マグマ・安山岩質マグマ・デイサイト質マグマ・流紋岩質マグマに分類されます。
もうひとつの原因は、岩石組織の違いです。岩石組織は、斑状組織と等粒状組織の二種類あり
斑状組織は、マグマが地表で急冷された場合に、細かい結晶や火山ガラスからなる石基の中に、ミリ単位の大きさの結晶(斑晶)が散在するものです。この組織を持つものを火山岩といいます。
等粒状組織は、マグマがマグマ溜りでゆっくりと冷やされ、(ゆっくり冷えると結晶が大きくなる性質があります)全ての結晶の大きさがミリ単位で構成されたものです。この組織を持つものを深成岩といいます。