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2019年1月26日(土) 15:00-17:30
佐々木裕一(東京経済大学)
ソーシャルメディアのこれまで、これから
東京経済大学国分寺キャンパス* 6号館4階F415 *国分寺駅南口から徒歩12分(地図)
2018年6月に上梓した『ソーシャルメディア四半世紀』に記した報告者の見て来た歴史を振り返り、最終パートで提示した現在のソーシャルメディア利用にまつわるリスク要因について、意見交換を行いたいと考えている。
報告者はインターネットビジネス、情報財の収益モデルの分野もバックグラウンドに持ち、実務家との人脈も持つので、ネットサービス事業者がどのような収益モデルを念頭に、CMC/メディア研究者が調査対象としている利用者の接する情報環境ができあがっているのかも説明する。2018年におけるソーシャルメディア利用にまつわるリスク要因としては、(1)情報のコピーと拡散が遍在する環境、(2)情報とおしゃべりがタイムラインという一画面に混在する環境、(3)高頻度のすきま時間でのスマホ利用、(4)プラットフォーム事業者の中途半端なアルゴリズムにつき合わされ続ける利用者、といったものを取り上げる。