・尾瀬ヶ原は山の鼻から牛首、竜宮、そして見晴まで続き、そこから尾瀬沼に至るが、竜宮まで来ておにぎりを食べたところで引き返すことにした。鳩待峠から7.5キロで、ゆっくり来たから3時間半ほどかかった。この行程を戻ることを考えると、ここまでが限界かなと思った。くたびれていたが、帰り道は登りにもかかわらず2時間で鳩待峠に戻った。15キロを6時間ほどで歩いたことになる。ここのところ毎日、河口湖や西湖でサイクリングをしていたから、足には自信があったが、それでも、最後は棒のようになってしまった。
・ロッジに帰って、オーナーとまた、尾瀬の話をした。写した植物の写真を見せると、すぐに名前を教えてくれた。聞けば同年代で、大学も京都だったという。学科は違うが僕の後輩で、卒業後に尾瀬の山小屋に就職?したようだ。ただ歩くだけでなく、何倍も、尾瀬のことがわかったし、また是非来たいと思わされた。
・尾瀬の自然は極力残さなければいけないが、こういう自然を是非、大勢の人に体験してほしい。そのジレンマをずっとかかえながらガイドをしてきたと言う。ロッジをはじめて20年。何度も歩いている周辺の山々に、飽きるどころかますます魅せられている。こんな生き方をしてきた人がいるんだと思うと、ちょっと羨ましくなった。
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