And..........

Back Next





2023年1月2日

アメリカ製ポンコツ兵器爆買いの愚挙

選挙時の政策にはまったくなかった防衛予算GDP比2%が決定しました。なぜ今必要なのか、何に使うのか、財源はどうするのかといった議論もないままにです。ウクライナの危機や台湾有事、あるいは北朝鮮の頻繁なミサイル発射などが理由のようです。世論調査では半数以上の人が支持しているというから驚くばかりです。しかし、日本の財政状況から見て、防衛費を倍増させるのは愚挙だと思います。さらに、仮に日本を守るためには防衛費をもっと使う必要があると考えても、その予算の使い方には、唖然とするしかありません。

tomahawk1.jpg" 2027年度までに400発以上を購入し、配備するトマホークには2000億円以上かかると言われていいます。もちろん最新鋭タイプですが、この兵器は40年以上前に開発されたもので、マッハ1程度のスピードしか出ないしろものです。旅客機よりちょっと速い程度ですから、撃ってもすべて撃ち落とされてしまうでしょう。おそらく、これがいいと検討して決めたのではなく、アメリカからこれにしろと言われているようです。

そういう兵器は他にもたくさんあります。たとえばイージス・アショアは迎撃ミサイル発射装置ですが、秋田と山口に設置することをやめたにもかかわらず、船に乗せるとして購入されました。もちろんそのための船などありませんから、新しく作ると言うことになります。しかしイージス艦をすでに配備しているのになぜ、こんなものが必要なのかといった説明はありません。一度買うと言ったのだからやめられないとアメリカに釘を刺されているのでしょう。ちなみにこれにかかる費用もまた2000億円以上のようです。

globalhawk1.jpg" 無人偵察機のグローバルホークはすでに3機契約済みですが、アメリカ軍では退役した旧式のようです。1機200億円以上で、維持管理費に毎年100億円かかり、関わるのはアメリカから派遣された人だけと言うことです。なぜ最新鋭機ではなく旧式なのか。これもまたアメリカからこれでなければダメと言われているのでしょう。海上では使えないものですから無用の長物以外の何ものでもありません。

F35.jpg" 欠陥機の大量購入と言えば、オスプレイが悪名高いですが、政府はこれもすでに十数機を配備済みです。これも1機200億円以上ですから、総額では2000億円を超えています。
戦闘機のF35はすでに27機配備されていますが、最終的には147機にする予定です。しかしこれも欠陥機として指摘されていて、すでに訓練飛行中に墜落するという事故がありました。契約時は総額6.2兆円と言われましたが、円安や値上げでもっと費用がかかるのは確実でしょう。

なぜ、このような兵器をアメリカから購入するのでしょう。それは防衛省からの要求ではなく、安倍元首相がアメリカの言いなりで決めたものが大半だからです。で、これらにかかる費用が現実的になって、防衛費を増額しなければならなくなったというわけです。そもそも防衛費の増額要求は安倍元首相の口から「台湾有事は日本有事」ということばにあわせて出てきたものでした。それを岸田首相は実行しているわけですが、意気地のないダメ首相ですから、アメリカに見直してくれと交渉できないのだと思います。

日本の政府は、経済的に落ち込むばかりなのに防衛費だけを突出させようとしています。仮想的は中国や北朝鮮でしょうが、中国は最大の貿易相手国ですから、敵対してはいけないのです。日本の食料自給率は30%台ですから、中国からの輸入が途絶えれば、途端に食料難に陥ってしまうのです。その他にも、中国製の品物をどれだけ買っているか。ちょっと考えれば、誰でも分かることなのです。それに中国の軍事力は圧倒的で、とても日本が太刀打ちできるレベルではないのです。「新しい戦前の始まり」と言うタモリのことばに、強く納得してしまいました




BLOG