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・統一地方選挙の前半が終わった。低投票率だったようだ。僕の住む選挙区は県議選の立候補者が一人だったから選挙はなかった。対立候補を立てられない野党のだらしなさといえばそれまでだが、議員の成り手がいなくて欠員になったところもあるようだ。何も問題がないのならばともかく、国全体のことはもちろん、福祉や過疎化,貧困等々,どんな地方でも課題は山積みのはずなのである。選挙では何も変わらないと諦めてしまっているのだろうか。だとすれば,日本はますます落ち込むばかりじゃないか。そんな感想を持った。 ![]() ・この選挙での話題の一つは大阪府知事と市長,それに奈良県知事に維新の候補者が当選したことだった。しかも大阪はどちらも圧勝だった。コロナへの対応のまずさが突出して日本で一番ひどかったし、万博やIRで難問山積みなのに有権者は維新を支持したのである。よそから見たら信じられない愚行に思えるが、僕は京都に25年住んで大阪の大学で働いていたから,その理由が分からないでもなかった。以前にも書いたことがあるが,維新支持は阪神びいきと同じ気持ちだということだ。反東京で独立国のような意識が強いのである。その気持ちはわからないではないが、このままでは奈落の底に落ちるのではと心配してしまう。 ・札幌五輪がからむ北海道知事と札幌市長選も誘致に賛成の現職が再選された。汚職まみれで多額の出費になった東京五輪の結果からすれば,もうやめて当然だが、一回先送りしてでもやりたいという気持ちを有権者は支持したのだろうか。財政的に豊かではないのになぜ、短期間のイベントをやりたがるのだろうか。大阪の万博同様,そんなお祭りをやる余裕は日本にはないのが現状なのに,それがわからない人が多すぎるのである。 ・選挙は後半にもう一回あって、次は衆参の補欠選挙が話題になるようだ。しかしここでも呆れるのは、世襲の候補者が目立つことだ。すでに自民党の国会議員の3割が世襲で,閣僚の半分を占めているのである。首相が菅以外世襲続きであることに今さら驚きはしないが、その間に日本がどれほどダメになったか。そのことに目を向ければ,さらに世襲が進むことに異議を唱えるのが当然のはずである。国会議員がまるで江戸時代の殿様であるかのように振る舞うことが当たり前になったのでは、日本の未来に救いはないだろう。 |
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