チャーノッカイト (Charnockite)

紫蘇輝石花こう岩 インド,マドラス南方産

 チャーノッカイトはグラニュライト相地塊に出現する角閃石・黒雲母などの含水珪酸塩鉱物を含まない、紫蘇輝石(ハイパーシン)花こう岩質岩である.紫蘇輝石とは斜方輝石の一種である.チャーノッカイトはインドのコルカタ市の建設者であったJob Charnockの墓石がこの石で作られており、それに因んで1900年に命名された.

 斜方輝石を含む花こう岩は濃色のものが多いが(今回の別の試料の中では大峯花こう岩のST4も斜方輝石を含み若干着色している)着色の原因はよく判らない.