THAI
MUSIC 1(Male&Group)
LOSO
- LOSO / ローソー
- ギター、ベース、ドラムの3人組みバンド”LOSO”は、いま(98年)タイで売れに売れている。ジャンルはロック&フォーク。シンプルで哀愁漂うフォークミュージックもかなりある。エグゼクティブ・プロデューサーはアッサニー・ワッサンの兄の方、”アッサニー・チョーティクン”である。バンコクの飯屋にあるジュークボックスでは、毎晩必ずLOSOのが大音量でかかっている。そのためか、今回バンコクから帰国して、しばらくLOSOの曲が頭の中でまわってた。
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- KHARABAO / カラバオ
- エート・カラバオ(リードボーカル)を中心とするフォーク・ロック・グループ。エイズ問題や政治汚職、農民の貧困についてなど、社会的な曲が多い。昨年、これまでのヒット曲を別テイクでメドレーにしたノリノリのアルバム「3チャー(チャチャチャのリズムのこと)」と「3チャー2」をリリース。また、デビュー以来15年間のベストアルバム2枚組もリリース。CD、カセットテープともにペンダント用のメダルがおまけで付いている。
バンド名の「カラバオ」はタガログ語で牛を意味、故にシンボルマークは牛の角。フィリピンの大学へ留学経験のあるエートが名付けたらしい。
- ASSANI & WASSAN / アッサニー・ワッサン
兄弟二人。メロディアスでノリの良いロック系の曲が多く、名曲「インディー・マイ・ミー・パンハー(何ともなくてよかった)」はシンガポールのディック・リーや香港のバンドがカバーしているほど。また、”Empat
Cewek Canggih"というインドネシア版スピードのような女の子4人のグループも、この曲を"Ai
Ini Milik You"というアルバムで同タイトル曲名でカバーしている。タイポップスもインドネシアの手にかかると、しっかり”ダンドゥット”になっているところが面白い。写真(左)のアルバムは最新アルバム"Bang
Or"。超オススメの1枚だ。このアルバムのほとんどの曲がカバーされているビデオCDはLOSO(ローソー)とタイアップでリリースされている。
- TONGCHAI / トンチャイ

- タイ人で知らない人はいないほどの国民的アイドル。名曲「サバイ・サバイ」をはじめ、「ピッキヌー」など多数のヒット曲がある。1995年には映画「クーカム(邦題:メナムの残照)」で、第二次世界大戦中、タイに進駐した日本軍将校・KOBORI役を演じ話題を集めた。新宿職安通りのタイ雑貨屋でトンチャイのライブ・ビデオ(ダビングしたもの)が2千円で手に入ったが、いつのまにかその店はなくなってしまった。最新アルバムは”トンチャイ・サービス”。あっけらかんとした典型的なタイポップスから、聞かせるバラード、ラテンリズムなど様々な内容である。
- MALILA BRAZILIAN / マリラ・ブラジリアン
- リズミカルなラテンミュージックからバラードまでこなす。ボーカルは男女、曲によって変わる。最近めっきりニュー・アルバムをリリースしていないが,解散してしまったのだろうか。3年ほど前に出したベストアルバム以降1枚も出していない。しかし、FM局では今でもたまにかかることがある。開放的なタイの雰囲気と陽気なラテンのリズムがうまく溶け合っている。
- KATOON/ガトーン
- アルバムによって多少メンバーの入れ替わりあるものの、メンバ−は概ね8〜9人。複数の女性がメインボーカル、コーラスを担当し、曲によっては男性ボーカルの場合もある。曲は全般的にいかにもタイポップスといった感じで洗練されない土臭さが個性的でグッド。曲調はカラバオっぽいプア・チーウィット・タイプの曲や、エスニック色の強い曲、ハードロック調の曲までと非常に幅広い。ルークトゥンでよく使われるストリングスの音色とラテンリズムのパーカッションのマッチングがあっけらかんとしたタイの雰囲気を的確に表現している。ガトーンを脱退した女性ボーカリスト,オイが最近3枚組のルークトゥンのカバー・アルバムをリリース。プン・プアンの曲を多数、ほとんど原曲と同じテイクでカバーしており、かなり聞き応えがある。原曲がフォーン・セクションのところをシンセに変えているところとボーカル以外はプン・プアンそのまま。オイがプン・プアンより先にデビューしていたらかなりヒットしていたに違いないと思えるほどの内容である。
Saturday, January 30, 1999