高砂族の人々(国会議員も含まれる)が戦時補償問題で来日されたとき、日本の大学生と交流の会をもちたいという願いを出された。アジア経済研究所に勤める友人の媒介で、わたしのゼミの学生と交流会をもつことになった。アジア経済研究所で行われた交流会に、ゼミから4人の学生が参加してくれた。交流会の内容は、高砂族の人々の話が中心であったが、日本語が一番得意であり、日本の植民地時代を懐かしむ彼らの姿にふれ、植民地支配の歴史が政治的周辺に位置する人々の生活を何重にも疎外してきたことを知らされ、複雑な気分になった。
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