三池炭鉱旧万田坑・宮原坑が重要文化財に指定される




1998年3月21日の毎日新聞によると、「文化財保護審議会は20日、三池炭鉱宮原坑施設(福岡県大牟田市)、旧万田坑施設(熊本県荒尾市)など7件を重要文化財に新規指定するよう文相に答申した。」とのこと。このことをはずみとして、さらに三池炭鉱旧有明坑施設、旧三川坑施設の保存への気運が高まることを期待したい。




 毎日新聞の関連記事では、「重要文化財に新規指定される三池炭鉱の2件は、炭鉱施設として初の重要文化財。人員昇降のための巻揚機室や竪坑櫓(たてこうやぐら)などから成り、宮原坑の第2竪坑は同炭鉱の閉山後も、保全のために使われた。地元では『炭坑節』のモデルとされている宮浦坑煙突(福岡県大牟田市)が昨年、文化財登録された。」とあります。
 振り返る間もなく過去の生活の痕跡をスクラップするのではなく、このように保存の方向に向かったこと、関係者の方々の努力に感謝いたします。こののちは、1960年の三池争議の舞台にもなった旧三川坑の保存と公開を切に願います。1963年の粉塵爆発もこの三川坑で発生し、三川坑の保存はわたしたちが三池炭鉱の歴史を忘れないためにどうしても必要なことだと考えるからです。さらに、最後の坑口となった旧有明坑もぜひとも保存していただきたい坑口です。1983年の雪の日、爆発事故で、その日はじめて坑内に入った高校の先輩が亡くなりました。できれば、建物を保存するだけでなく、ほんのちょっとでもいいから、坑道も保存できるならば、訪れる人たちが炭坑夫の人たちと同じ空気を吸うことができるのではないかと、わたしは夢見ています。