『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』
パウロ・コエーリョ(地湧社、1997)
先週に引き続き、南米ブラジルの作家パウロ・コエーリョの作品。訳者(山川紘矢・山川亜希子)のあとがきより「主人公ピラールの中に、訳者自身も何度も昔の自分の姿、今の自分の姿を見出したものです。人に笑われるのではないか、文句を言われはしないかといった怖れや、自分の中の他者の支配から抜け出して、自分の本当の心のこえに素直に従い、自分の夢とあこがれを自分に許した時、私たちは真の幸せと喜びを体験できるのだということを、ピラールの物語は私たちに語りかけているのだと思います。」本書では、パウロ・コエーリョは、主人公ピラールを通して、女性の力が私たちを癒し、勇気づけていくことを語っている。もちろん、女性というのは、私たちの内なる女性も含んでいる。