『幸せ探しゲーム』
森津純子(毎日新聞社、1999)
先週に引き続き、この本も毎日新聞家庭欄に連載されていたコラムが本になったもの。著者の森津先生は、がんの医療相談とカウンセリングを行う「ひまわりクリニック」のお医者さん。1963年生まれとまだ若い女医さんだが、母を看取り、また人生の最後の日々を生きる人々を看取ってきただけあって、懐が広く、ケアの仕事にかかわるわたしたちに、いろんな示唆を与えてくれる。「『幸せ』の尺度は人それぞれで違うから、他の人の人生を自分の物差しでは測らないように努力したい」ということばが印象に残った。