『遺書』
verb(サンクチュアリ出版、2000)
本の帯から引用−「1998年2月。一人の少年が、一冊の本に遺書を残し自ら命を絶ってしまいました。その本の名は『CROSSROAD』。アイルトン・セナやマドンナなど人生の成功者たちが、いかなる信念を持って成功を勝ち得ていったのかを彼ら自身の言葉でつづった名言集です。人生を熱く生きるためのバイブルとして発行されたこの本に遺書が残されていたという事実は、関係者にとって衝撃でした。なぜ、彼はそこに遺書を残したのか?その答えを見つけ、若者の目を通して自殺という問題を捉えてみたいという想いから、我々verbは誕生しました。」
この本は、遺書を残して自ら死を選んだ5人の若者(10代4人・20代1人)の心の闇を訪ねた記録である。遺書に加えて、遺族や故人が親しかった人々へのインタビューで構成されている。20代の素朴なまなざしのゆえに、遺族や友人も心を開いてくれており、私たちに切々と訴えてくる作品に仕上がっている。