3月18日に京都から東京までバイクで行った。4月から2泊3日の東京暮らしがはじまるので、バイクをその足代わりにするためだ。運送屋さんに頼もうか、誰かに乗っていってもらおうか迷ったが、思いきって走ってみることにした。長距離のツーリングは久しぶりだし、中央高速道路をバイクで走るのははじめてである。しかも1週間前から気にしていた天気予報はずっと「雨」、不安でいっぱいだった。
前日の17日に天気予報が晴れに変わった。しかし日替わりの予報で安心できず、今日行ってしまおうかと思ったが、教職員有志が送別会を開いてくれるという。出ないわけには行かなかった。暖かくて明るい天気が何とも恨めしかった。と思いつつ、家に帰ったら午前様だった。
7時前に起床すると、雲一つない天気。8時に出発。京都南インターから名神に乗ると、かなりの交通量、ほとんど数珠繋ぎで80kmほどのだらだらとした走りではじまる。バイクは車と違ってエンジンを高速で回転させる。80kmだと5000回転、90kmで5500回転、100kmで6000回転と10km速くすると500回転づつ上がる。久しぶりの高速運転だから、100kmを超えたあたりでしはじめるエンジン音に何となく不安を感じる。風圧も、段違いに強く感じる。先は長いからゆっくり行こうと思うが、トラックや軽自動車の後ろにつくと、ついつい追い越してしまいたくなる。強気と弱気、不安と快感。
栗東、彦根、関ケ原と次第に交通量が少なくなって、流れが100kmに近くなる。路肩にバイクを止めて伊吹山をビデオで写す。だんだん慣れてきたところで養老SAでの最初の休憩。温かい珈琲を一杯。大垣、岐阜、一宮、そして小牧。ここで中央高速に入る。
ぼくは車で東京に行くときにはほとんど中央高速を利用する。交通量が少ないし、何より景色が全然違う。多治見、木曽(中津川)、恵那山トンネル(8500mほど)を10分弱で抜けると飯田の町と南アルプスが見える。車の時は120〜30kmほどでクルージングするから、制限速度80kmの中央高速では監視カメラの場所を気にしないわけにはいかないが、バイクで100kmならその心配もない。第一、バイクのナンバー・プレートは後ろだけだから、捕まらないのではないか?そんなことを考えると、ついついスピードを出したくなってしまう。6000回転のエンジン音に慣れると、次は7000回転。珈琲が効いたせいか恵那、駒ケ根と続けて止まる。ついでにガソリンの補給と昼食。500kmの行程のちょうど半分を走って11時半。ここまで3時間半である。
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名神高速道路京都南インターチェンジ
北陸道分岐点から伊吹山
駒ケ根SAから駒ケ岳を望む↑
駒ケ岳と中央アルプス↓
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