『珈琲をもう一杯』においでくださったみなさん、どうもありがとうございます。
4月から勤務先が変わり、HPも新設しました。昨年までのHP も継続して更新し続けましたから、煩わしかったのですが、東経大は4月から12000弱、追手門も1年間で13000強の訪問数になりました。合わせると25000。これはものすごい数字だと、改めて驚いています。
夏休み前頃までは、追手門の学生からのメールがいくつもありました。しかし、秋以降にはぱったりとこなくなり、代わって東経大の学生ばかりになりました。ちょっと寂しい気はありますが、きわめて当たり前で、いつまでもいなくなった教師に接触していたのでは、自分の所属する大学になじめなくなってしまいます。たぶん、多くの学生には、別の相談相手ができたのだろうと思っています。東経大では、今までと方針を変えて、宿題をどんどん出すことにしました。原則的にメールでということにしましたから、出講日にはその対応に追われることになりました。
もう一つメールで変わったのは、他大学の学生からのものです。前期試験の頃に、ずいぶん自分勝手な相談が舞い込みました。「レポートについて読んだらいい本を教えて!!」とか、ぼくの書いた「論文を送って下さい!!」など。どこのだれだかわからないものは無視。名乗った人には、ゼミの学生が書いた「卒論を読みたい」も含めて丁重にお断りしました。送っても、届いたという返事がめったになかったし、感想などは皆無に近かったからです。そうしたら、卒論の時期になっても、相談事のメールがほとんど来なくなってしまいました。
気安いといえばあまりに気安すぎる一方、ちょっとハードルを立てるとぱったり来なくなってしまう。これは、メールの特徴なのか、それとも大学生の世代のつきあい方なのか。おもしろいと思いました。
前回も書きましたが、DMの増加も最近の傾向です。たぶんこれはこれからもっともっと増えるに違いありません。インターネットがいよいよ本格的にビジネスに使われはじめたということでしょう。研究室に電話で、といった売り込みよりはましですが、ジャンク・メールの増加は不愉快以外のなにものでもありません。
追手門学院大学で公開しているHPは、たぶん、3月に閉店します。非常勤講師の勤めが終わるからです。ただし、卒論集の『林檎白書』だけは残す予定です。ロボット検索のおかげで、アクセスできなくなったはずの古いページについての質問が時々やってきます。例えば、数年前の講義予定など。だから、必要なもの以外はすべてデリートしなければなりません。毎週の更新内容については、ぜひ東経大のページでご覧になって下さい。
3月には京都から河口湖に引っ越します。人生の半分以上を過ごした関西ともいよいよお別れで、ちょっと感傷的になることもありますが、新しい生活への期待感もあります。二人の子どもは京都に残ります。また夫婦二人の生活に戻るわけですが、その意味では、親子の生活というのは人生のうちの一時期だけの形態なのだと、あらためて実感しています。子どもとしての親との生活、一人暮らし、結婚とまもなく産まれた子ども、そしてその子どもたちとの別れ。逆に東京に住むぼくの親との距離は近くなりました。
いずれにしても、これまでの1年と、これからの1年は、ぼくにとって大きな転機になりそうです。できれば、楽しい生活が送りたいものです。
どうぞよろしくお願いします。
皆様も、新しい年がいい1年でありますように。
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