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2018年3月19日

退任記念号が出ました


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東京経済大学コミュニケション学部の紀要『コミュニケーション科学』で、僕の退任記念号が出ました。従来の形式とは違い、経歴・業績の一覧表や写真はやめて、主な著作についての書評集にしました。この点については異論もあったのですが、学部長や編集委員の先生に尽力してもらい、僕のわがままが実現しました。記念号に寄せて書いて頂いた方、書評をしていただいた方々には、感謝いたします。内容は以下の通りで、大学のホームページで読むことができます。

渡辺潤教授退任記念号


渡辺潤教授の退任記念号に寄せて............................................................................................................柴内康文
この最後の非俗派書斎人!「森の生活」が似合う...............................................................................田村紀雄
渡辺潤さんの「私社会学」.........................................................................................................................井上俊
渡辺潤ゼミ解体試論―感謝の言葉の代替としてのゼミ研究指導紹介―.........................................三浦倫正
書評集について.............................................................................................................................................渡辺潤
『ライフスタイルの社会学―対抗文化の行方―』...............................................................................佐藤生実
『私のシンプルライフ』............................................................................................................................伊藤明己
『メディアのミクロ社会学』....................................................................................................................伊藤守
『メディアの欲望―情報とモノの文化社会学―』...............................................................................加藤裕康
『アイデンティティの音楽―メディア・若者・ポピュラー文化―』..............................................南田勝 也
『〈実践〉ポピュラー文化を学ぶ人のために』..................................................................................瀬沼文彰
『ライフスタイルとアイデンティティ―ユートピア的生活の現在,過去,未来― 』...............宮入恭平
『コミュニケーション・スタディーズ』................................................................................................山中雅大
『「文化系」学生のレポート・卒論術』...............................................................................................勝又雄
『レジャー・スタディーズ』....................................................................................................................吉成順

この退任記念号の発行にあわせて、執筆していただいた方々を中心に集まりがありました。時節柄それぞれに予定があって、集まっていただいた人は半分ほどでしたが、和やかな時間を過ごすことができました。会場は最後の学生だったY君の父親が営む店で、たくさんの料理を用意していただきました。最後に花束と、車に乗るときに使う手袋をもらい、感謝、感謝の1日でした。すでに退職から1年経ちましたが、これで公的な行事はすべて終わりです。

人生にはいくつもの場があって、それぞれ幕が開き、そして引かれます。退職というのが、これほど多くの儀式やイベント、そして文書を伴うものだということを、改めて実感しました。もちろんこれで、人生が終わったわけではありません。幕引きはまた、次の幕開けに繋がります。さて次の場では、どんな舞台が展開されるのか。超高齢化社会の到来のなか、新しい生活、新しい人間関係において、さまざまな問題に直面することになるだろうと思います。それはすでに、僕の周辺でも起こっていることでもあります。





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