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今年の卒論
『ディスコミゼミのこだわりの品々』




卒論は12月の恒例行事ですが、今年も何とか無事クリアできました。ゼミ生は20名で提出者は19名。例年通り卒論集も出します。その版下作りも冬休み中に大体できました。後は各自の校正。予定通り行けば、3月はじめには完成するはずです。今年の題名は『ディスコミゼミのこだわりの品々』。名づけたのはもちろんぼくです。学生から募りましたが、誰からもアイデアは出てきませんでした。反応なし。まさに、これが今年のゼミの特徴でした。
コミュニケーション学部のゼミは2年生から3年間続きます。途中で多少の入れ替わりはありますがメンバーはほとんど変わりません。ですから、みんな親しくなってもいいはずですが、相互のコミュニケーションが不在で、なかなかそうはいかなかったようです。ゼミに集まる。授業を受ける。2人、3人の小グループに別れていて、座る席はいつも同じ。それぞれの発表や報告。しかし批判はもちろん、質問やアドバイスもない。で、ゼミが終わればさーっと散っていく。こんなふうですから、4年生の後半になっても、互いに名前すらわからないなんてことも珍しくありません。
これは最近の一般的な傾向のようですが、今年のゼミは特に目立ちました。去年のゼミは人数も少なく(11名)、アットホームな雰囲気でしたし、3年生のゼミはコンパ大好きでにぎやかですから、それがいっそう際立ちました。何しろ3年間で一度もコンパをやらなかったのです。ぼくの教師経験でも、はじめてのことです。
そんなわけで、論文も今年はそれほど期待をしていなかったのですが、意外とおもしろいものが集まりました。相互のコミュニケーションを欠いたぶんだけ自己反省的になったり、それぞれの興味関心にこだわったりしたものが多かったようです。卒論集の表題は、そんなところから思いつきましたが、テーマを並べてみると、世の中自体もディスコミ状態であることがよくわかります。
なお、各自の論文の紹介とコメントは卒論集の完成時にまた掲載しますが、今回は題名だけ紹介しておきます。

2002年度卒論

目次



1.孤独な私たち………………………………佐々木佑介
2.村上龍論……………………………………小田尚貴 
3.村上春樹と"僕"……………………………石川安那 
4.エレベーターの空間と心理………………太田成一 
5.宮崎勤に見る多重人格障害………………野口奈穂 
6.ストーカー論………………………………熊岡佐江子
7.松本サリン事件報道について……………細入ゆり子
8.コレクター論………………………………冨田桂子 
9.フードサービスの現状と問題点…………岩崎良佑 
10.ファッション ……………………………鈴木利尚 
11.インディーズ音楽について ……………江間千華子
12.RADIO MAGIC ……………………………岩本ちか菜
13.日本の中のマイノリティ…………………石戸谷聡子
14.フェミニズムについて……………………本多奈七子
15.福祉社会のあり方を考える ……………百田岳大 
16.言葉について ……………………………川原温子 
17.夢…日常の世界 …………………………小野正雪 
18.宮崎駿論……………………………………島田喜美子
19.ディズニーランドの魅力 ………………磯部利沙 



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