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![]() ・このセミナーハウスは山の上にある。六甲山の北側で、三田の町がよく見える。JRの福知山線をもう少し行くと丹波篠山で、山ばかりの風景だが、大規模なニュータウンがあって、神戸や大阪に通う人たちが多く移り住んできている。大学のある茨木からは名神と中国道で30分ほどで来てしまう。 ・いったん山に上がれば、下界とは隔絶されてしまう。ここで集中して勉強。その報告の内容は、またゼミのページで紹介するが、まあまあといったところだろう。ただ、例年になく学生同士の質疑応答があって、ぼくばかりが発言したとしに比べると、楽だったし、面白かった。食事の時には大川君の号令で手を合わせて「いただきまーす」。 ・発表は予定通り2日目の午前中で終わり、午後は自由時間。テニスをするか卓球か、あるいは部屋でごろ寝。今年は自動車できた者が少ないから、街に遊びに行こうという者はいない。ぼくはたまに家の付近の山を歩くが、そこで出会うのはほとんどが中年以上の人たちで若い人たちはめったに見かけない。だから、「散歩をしようか」と誘っても、いつも、ほとんどついてこないし、露骨にいやな顔をされてしまっていた。ところが今年は珍しいことに、ほとんど全員が乗ってきた。で、軽く付近を一周ということになった。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ・ところが、これがなかなかきつい。足場が滑ったり、つかんだ木の枝が折れたりして、わあわあ、きゃあきゃあと大騒ぎ。木下君の靴が脱げて、下から上がってきた荒木さんが受けとめた。途中でバスケット・ボールを拾った田中君も余裕がなくなって捨てた。ぼくはリーダーだから、平気な顔をしていたが、けがをしないか、実は内心不安だった。 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ・しばらく道に沿って歩いたが、かなり遠回りの感じがした。セミナーハウスはすぐそこに見えるのに、道は反対の方角に続いている。そこで、ショート・カットをしようとした。歩き始めてから2時間半。みんなもう充分という顔だった。 ![]() ・「もう歩くのいや!」と言い出す人が出るかもしれない。しんどい限りだが、みんなを引っ張ってきた責任上、無事にたどり着けるようにしなければならない。最初は先を歩いていた男の子たちが少し離れてついてくる。先頭は女の子たちばかり。「泣き出しそう」などいいながら、顔は笑って結構楽しそう。元気、元気。ぼくはほっとして、「もうすぐだ」と言ったら、熊沢さんに「それもう聞き飽きた」と言われてしまった。で、悪戦苦闘の末、本当の「ゴール・イン!!」ベンチに座ってみんな放心状態。軽い散歩が3時間半の大冒険。しかしまあ、とにかく、無事で何より。ヤレヤレ.......。 |
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