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●最近の個人的な話題、問題.........


ホームページ公開2周年

  • 月並みな言い方ですが、早いもので、ホームページを公開してから2年がたちました。一年前の公開1周年時の文章を読むと訪問者の数は4000人あまりとなっています。それが現在では16000人弱。この一年でのべ12000人の方が訪れたことになります。最近では一日で100人を越えるなどといった時もあって、驚くとともに、感謝、感謝の気持ちです。おかげさまで一週間ごとの更新もそれほど苦にならずに続けることができました。
  • 一番の理由は学内からの学生のアクセスです。1年、3年、4年それぞれのゼミの学生がほとんど自前のページを作りました。残念ながら更新に来る学生は少数ですが、覗くことは時折しているようです。講義のスケジュールへのアクセスもかなりあるようです。もちろん大学外からの訪問もふえています。週末や夏休みの平均訪問者数は30名ほど。この数字も去年よりは倍以上にふえているのではないかと思います。
  • しかし、元気になるような話ばかりではありません。公開した一昨年、あるいは去年は、たとえば卒論の相談などで他大学の学生からかなりのメールが飛び込んできましたが、今年の秋はまだ2名ほどにすぎません。大学で学生がインターネットを使える状況は毎年飛躍的に改善されているはずですから、これはちょっと意外な感じです。理由は今のところよくわかりませんが、リンクのあいさつやレビューの転載許可などのメールはぼちぼちですから、アクセス数の増加とあわせて考えると、広がりが同時に薄さを引き起こしているのではと、心配になってしまいます。
  • 実は去年からいくつかの新聞(毎日、大阪、朝日)でぼく自身やホームページのことが取り上げられました。しかし、取材に見えた記者の方がコンピュータに詳しくなく、URL が一度(大阪)しか載らなかったために、掲載直後に急増ということはありませんでした。ぼくとしてはアクセス数の増加というよりは、マスコミの影響力を直接知ることができるいい機会だと思ったのですが、残念でした。
  • 取り上げてもらって批判するのは申しわけない気がしますが、マスコミ、あるいはジャーナリストへの苦言をもう一つ。それは、ぼくに対する関心がけっしてホームページを自分で見つけてと言うことではなく、『別冊・宝島』の「大学の鉄人」特集だったことです。ソースが一緒なら当然、どの新聞も同じ人たちばかりの同じ話を共通に取り上げることになります。そんなことを皮肉を込めて指摘すると、大学の先生が何を研究しているのかは外からはわかりませんからといった弁解をされる。しかし、これははっきり言って怠慢です。
  • インターネットへの無関心さ。それは、少なくともぼくがこれまで接した新聞記者や雑誌の編集者の人たちに共通した特徴です。ホームページが取材ソースとして宝の山であることを知る人はほとんどいないのです。例外はフリーのジャーナリストとして大阪新聞のコラムを書いている上保文則さん。彼はまた、ぼくの話をもっともよく理解してくれた人でもありました。
  • もっとも、大学や研究者たちの大半が十分な情報を提供しているかといえば、けっしてそうではありません。インターネットの一つの柱は研究者間の情報や研究成果の交換としてアメリカで確立されたのですが、その重要性を認識している人は大学の中でもそう多くはないのが現状です。その意味では批判されるのは、ジャーナリスト以前に、研究者自身であるのかもしれません。


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