『社会意識論を学ぶ人のために』 池井望・仲村祥一編(世界思想社)
社会意識という概念は便利なものですが、考えてみるとよくわからないものでもあります。大学の講義にもあって、さまざまな人が講義を持っているようですが、専門分野に共通性があるわけではありません。テキストにふさわしい本もほとんどないのが現状です。そんな理由で、この本が企画されました。
編者の池井さんには現在追手門学院大学の非常勤講師として「社会意識論」を担当していただいています。また、仲村さんは数年前まで専任のスタッフとして在籍しておられました。この本は二人の長老を中心に中嶋さんや原田さんが積極的に参加して企画されたものです。
ぼくはメディアと社会意識の章を担当しました。活字に始まって映画、ラジオ、レコード、テレビ、そしてコンピュータと続くメディアの革新と社会意識の関係について考えました。
これ以上の詳細については『学びの人間学』とともに社会学科のホームページをご覧ください。(本をクリック!!)
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『学びの人間学』 中嶋・矢谷・吉田編(幸洋出版)
この本は社会学科のスタッフが中心になって行ってきた「学びの研究会」の成果を形にしたものです。追手門学院大学からは研究会と出版に対してそれぞれ助成金をいただきました。
やらされる勉強ではなくて、知りたい、やってみたいという気持ちから出発する「学び」社会学科のスタッフにはガリ勉君よりは、好きなことが高じて研究者になったといった経歴の人が少なくありません。
今大学は、半ば義務教育化して、誰もが行くもの、行かされるものといった感じになってきています。大学生も勉強はやらされるものと思っている人たちが少なくありません。
そんな発想を何とか変えてやりたい。これは、私たちが日頃学生に対して一番感じている思いですが、そんなことを本にして伝えようというのが、この研究会の出発点の一つになりました。もう一つは生涯学習といったことばで語られる、中高年者の向学心の高まりです。
学ぶことのおもしろさの発見!!
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