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![]() ・大不況でアメリカの失業率は10%を超えている。クリスマスどころではない人が大勢だが、ディランはこのアルバムの印税を全額寄付するようだ。ディランのオフィシャル・サイトには発展途上国の子どもたちに50万食、イギリスのホームレスに1万5千食、そしてアメリカの140万の家庭に400万食の食事を提供するだろうと書いてある。もちろん、これは目標だが、このサイトでは印税の他に募金も求めている。今度のクリスマスには、ディランがサンタになって、大勢の人の飢えを癒すことになる。 ・ディランに孫がいるのかどうか知らないが、このアルバムを聴いていると、ディランが小さな子どもに囲まれて歌っている姿をイメージしてしまう。しかも、何の違和感もなく自然に思える。ところが、ブログを検索していたら、孫の前で歌って泣かれた話が出てきた。本当なのかどうかわからないが、このクリスマス・ソングだったら喜ぶだろうと思う。 ・彼は相変わらず精力的にコンサート活動をこなし、ラジオでは20世紀のポピュラー音楽の講義を続けている。今年は新しいアルバムも出した。きわめて自然体で、好きな音楽とともに生きている。どこに行って、誰の前で、どんな歌を歌うのか。その幅の広さは年の功だが、いずれにしても薄っぺらでない深みを醸し出すのは、彼が歩いてきた歴史以外の何ものでもない。 ![]() ・ちょっと前にBSでスティングのライブを見た。アルゼンチンのブエノスアイレスでの収録だったと思う。例によってベースを弾くスティングのバックにはドラムとギターしかいなかった。シンプルなサウンドでいつもながらに歌うスティングの声や姿は10年前に大阪で見たのと変わらなかった。肌や声がしわしわになったディランはなるがままという感じだが、スティングからは節制に徹する求道者のような雰囲気を感じる。今度の2枚のクリスマス・ソングには、そんな二人の違いがくっきりと映し出されている。 ・今頃になって、Youtubeを見始めている。公式に提供されたU2のコンサートをダウンロードして何度か聴いた。よくできたコンサートで、歌われている曲目も新旧盛りだくさんでなかなかいい。しかし、太ったボノはいただけない。若いままである必要はないが、それなりのふけ方が必要だ。なにより、ボノに贅肉は似合わないだろう。 |
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