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・今年は冬がなかったといってもいい。例年なら白く被われて凍りつく森が、ずっと茶色のままだった。スリップを注意しながら車を運転することもほとんどなかったし、通勤時の雪を心配することもなかった。楽といえば楽だがちょっと拍子抜け。![]() ・ストーブにはコンバスターがついていて、酸素の供給をしぼって還元状態でじっくり燃やすことができる。ところがそれにすると煙が漏れてくるので、コンバスターをつけ替えることにした。商品をネットで検索すると4〜5年で交換と書いてある。もう9年も使っていたから、劣化するのは当然で、はずすとものすごい量の灰がつまっていた。で、新品に交換すると嘘のように温度が上がった。ストーブの上に置いたヤカンがすぐに走り出すように沸騰する。おかげで、加湿器も静かに運転することが多くなった。 ![]() ・植物の出足も早くて、蕗のとう、片栗、そして富士桜と続いた。東京の桜が散ってもまだ、こちらはつぼみだったはずなのに、あっという間に満開になって、数日で散ってしまった。東京の桜が長かったし、咲き始めたあと寒くなって満開までに2週間ももった去年に比べると、何ともあっけない感じがした。山の新緑も当然早い。「萌え」というのはこのことを言う。命の再生。新鮮で崇高な気持ちになる。 ![]() ・薪を使わなくなったので、来年に備えて場所の移動をはじめた。ほぼ乾いた木を日の当たらない場所に移し、生木を南側に並べる。南側の壁をあけるのに3日かかった。空けた場所に積む生木は、これから少しずつ、東京から車で運ぶ。造園業で働く知人が、仕事で伐採した木を切って割って並べて置いてくれる。21万キロを超えたレガシーに、今年もがんばってもらわなければならない。 |
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