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![]() ・そんな日が何度かあったが、中でもとりわけすさまじい風が吹いた日の明け方のことである。ぼくはイビキをかいて夢の世界にいたから見ていないのだが、パートナーが屋根でおこったムササビの災難をカメラにしっかり記録した。 ![]() ・わが家の屋根裏に住みついたムササビはしばらく前に追い出しに成功している。しかも1匹だったはずで、2匹ということは雌を連れて、古巣に避難しようとしてやってきたのだろうか。 ![]() ・で、風がやんでうごきだした次の瞬間に、突風が吹いて、飛ばされて落下。滑空できるほどの高さではないから、そのまま真下に落ちたようだった。 ![]() ・ムササビは夜行性だから、明るいところではうごきようがない。しかも、地面には滅多に降りないから、じっとしている以外に行動のしようがない。町役場に電話をすると、野生の生き物はケガをしていないかぎりは手を出さないのが原則だという。しかし、頼んで保護をしに来てもらうことになった。やれやれ………。 ・やってきた人は、小さな段ボール箱に無造作に2匹を放り込んだ。保護したムササビは子どもで、近くの山に放すという。まだ親と一緒だったはずだから、生き延びることができないかもしれないという。飼いますか?慣れてかわいいですよ、といわれたが、遠慮しとくことにした。 ・住んで7年になるが、最近おこる野生の生き物との遭遇は、はじめてのことばかりが多い。周囲の環境の異変、気候の異常なのかと思うと、その変わりようが目に見えているのが何とも恐ろしい感じがする。そういえば、今年は田植えの時期になっても農鳥があらわれない。富士山はいまだに雪がたっぷり残っている。農鳥がでない年は凶作。いまだに灯油のストーブをつけたりしているから、気象庁がいうように猛暑になるとはとても思えないのだが………。 |
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