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![]() ・ふつう専門家に頼めば、まず足場組からはじまる。しかし、そんな大げさはできないので、折りたたみ式のハシゴを使って、少しずつ移動しながら塗ることにした。まずは、汚れ落としから。大きなバケツにぞうきんを数枚用意して少しずつ拭いていったのだが、これがすぐに真っ黒になる。土埃や蜘蛛の巣、あるいは鳥の糞などがこびりついていて、なかなかはかどらない。普段は気がつかなかったが、改めて念入りに点検すると、汚れだけでなく、ずいぶん虫にも食われている。さいわい、腐っているところはなくて安心したが、のんびりやったせいか、一面を拭くのにたっぷり半日かかってしまった。で、一日目はそれでおしまいにして、ペンキ塗りは二日目からにした。 ![]() ・ログハウスにはどうしても木と木の間に隙間ができてしまう。そこをふさぐコーキングがしてあるのだが、木は乾燥や、重みで変形していくから、これも時々補修しなければならない。寒冷地だから、すきま風が入りこまないよういつも気にしているところだが、ペンキの臭いが進入しているということは、隙間があるということで、また、新たな仕事ができてしまった。 ・ペンキを塗り終わって、改めて周囲を一回りし、遠くから眺めてみると、少し茶色が濃くなって落ち着いた感じになった。日の当たらない北や西側の色が赤みがかって見えるのは、日焼けしていないせいなのだろうか。なかなかいい、としばし眺め、その後も、何度も見返している。ベランダの補修、塗装とあわせると100万円以上はかかる作業のようで、ずいぶん大きな仕事をしたという満足感を味わった。 ![]() ・いつまでも暖かくて紅葉は遅れていたが、11月に入って最低気温が零度近くまでなったら、辺りの景色が急に黄色や赤に変わってきた。湖畔の紅葉の名所には観光バスが行列して混雑している。ライトアップもしているから、夜になっても人出は衰えない。近隣の別荘族も久しぶりににぎやかだ。ただし、紅葉もそろそろ終わりだから、今月末には、誰もいない静かな湖畔になるのだと思う。長い、しーんとした静寂の季節の始まりだ。 |
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