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![]() ・毎日が何をしてもいい日だというのは、ぼくにとっては気楽だった。することは色々あって、それはすでにずっと続けてきたことばかりだからだ。たとえばパートナーと二人で暮らす生活では、昼食はぼくが作ると決めている。メニューは麺類が主で、蕎麦、うどん、ラーメン、焼きそば、パスタ、そしてお好み焼きやピザといったものだ。蕎麦とうどんには蕎麦粉を使ったかき揚げ天ぷらをつけるし、お好み焼きやガレットも、主に小麦粉ではなく蕎麦粉を使う。他に揚げ物やカレーやシチューなどを作って夕飯にすることもある。だから外食をすることはほとんどない。 ![]() ・もう一つ日課になっていることに自転車がある。乗り始めてすでに10年ほどになるが、昨年も100日ほどで2000km以上を走った。山歩きはパートナーのリハビリをかねて、軽いところから初めて週一回ぐらいはやるようにした。ぼくにはちょっと物足りないが、それでも最近では6kmで4〜500mぐらい登るコースができるようになった。 ![]() ・仕事を辞めたら孤独になる。だから、人と接する機会をつくって孤立しないようにすべきだ。こんなアドバイスをする人が多い。しかし、ぼくにはその必要性はあまり感じられない。河口湖にはオートバイや自転車、そしてトレッキングをグループでする人たちが良く来る。大会などもあって、大勢の参加者に驚いたりもしている。しかしぼくは参加したいなどと思ったことはない。仲間と連んで何かをやるというのは、もう子どもの頃から好きではなかったのだ。何をするのも一人、あるいはパートナーと二人。これでいいじゃないかと考えている。 ![]() ・僕等は二人揃って、団体行動や人づきあいが好きではない。だから無理に人とつきあう必要はないと思っている。しかし、こんな生活がいつまで続けられるのかと不安に感じることもある。体力が弱ったら、病気になったら、あるいは一人になってしまったらどうするか。その時になったら考えようではなく、いろいろなケースを想定して準備しておく必要はあるのかもしれない。 ・閑人になってつくづく思う。暇こそが最高の贅沢なのだと。秋に大量に採った栗でおせちの栗きんとんとマロングラッセを作った。誕生日のケーキにはガトーショコラに挑戦した。材料をけちらず、手間暇かけて作る。これが食と住についての僕等のポリシーだ。「ドゥ・イット・ユア・セルフ」。手間を省き、サービスを提供されることにお金を使うのは、決して贅沢なことではない。ほんとうは楽しいことなのに、お金を払って放棄しているとしか思えないからだ。 |
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