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パーミッションについて

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1.パーミッションとは?  2.UNIX上での表記  3.パーミッションの設定  4.設定方法

1.パーミッションとは?

インターネットでは、多くがUNIXのシステムを使っています。
UNIXのシステムは、ひとつのシステムを複数のユーザーが利用することが前提になっています。
たとえば、WEBサーバにあるファイルは、すべての人が見ることが可能です。

あなたのホームページにあるHTMLファイルや画像データは、もちろんあなた自身が削除したり、書き換えたりすることができます。
ところが、他の人があなたのホームページにあるファイルを勝手に削除したり、書き換えたりすると大変なことになってしまいます。
このようなことはあってはならないため、パーミッション(属性)で制限をかけます。

パーミッションは、「読み」「書き」「実行」の3つの実行権と、「自分(Owner)」「グループ(Group)」「他人(Other)」の
3つの所有権があります。

所有権
  意味
自分(Owner) ファイル/ディレクトリの所有者、本人のこと
グループ(Group) 同じサーバーを利用できるユーザ全体
他人(Other) その他全て、第三者のこと

実行権
  ファイル ディレクトリ
読み 指定したファイルの内容を表示する リストの表示可能
書き ファイルの上書き、削除 ディレクトリに新規ファイル作成可能
実行 実行ファイルの実行(プログラム、CGIなど) カレントディレクトリにすることができる

「読み」「書き」「実行」の3つの実行権は以下の記号または数字で表されます。
  記号 数字
読むことができる (Readable) r 4
書くことができる (Writable) w 2
実行することができる (eXecutable) x 1
なにもできない - 0

2.UNIX上での表記

UNIX上ではどのような管理になるかというと、パーミッションは、3つの所有権 と 3つの実行権 とディレクトリかどうかという、
3×3+1の合計10個の情報から成り立っています。

UNIX上表記
d r w x r w x r w x
ディレクトリ 読み 書き 実行 読み 書き 実行 読み 書き 実行
  自分 グループ 他人

たとえば自分にはすべての実行権が許可されるが、自分以外のグループや他人には、何も許さないという場合は
「rwx------」という表記になります。

逆にすべての人にすべての実行権を許す場合は、「rwxrwxrwx」という表記になります。

これを数字で表す場合、たとえば「rw-r--r--」の場合、
 「自 分」  → r+w = 4+2 = 6
 「グループ」 → r = 4
 「他 人」  → r = 4
許可対象のユーザごとに足した結果を「rwx」表記のときと同じ順番で並べます。
したがって数字の場合「644」と表記します。

3桁の数字の意味は、左から自分、グループ、他人になり、それぞれに指定した読み、書き、実行、の合計が属性値になります。

属性値= 読み+書き+実行
記号 r w - r - - r - -
属性値 6 4 4
  (4+2+0) (4+0+0) (4+0+0)
自分 グループ 他人

3.パーミッションの設定

本学の場合、デフォルトではパーミッションは以下のようになります。
   ・ファイルを転送(作成)した場合 : 644
   ・ディレクトリを転送(作成)した場合 : 755

通常、WEBサイトを見ているユーザは、「他人」となります。
WEBページとして公開するHTML文書などは、「読み」 を許可する必要がありますが、
CGI のファイルなど、直接呼び出されるプログラムには、「実行」を許可してやらなければなりません。

どのユーザーにどの権限を与えるのかを考え、パーミッションを変更する必要が生じます。

一般的な例
パーミッション(記号) 用途 具体例
777(rwxrwxrwx) CGIが格納されているディレクトリ CGIで必要な場合。※セキュリティ上危険。
755(rwxr-xr-x) CGI実行ファイルや通常のディレクトリなど カウンタ等
666(rw-rw-rw-) データ記録など読み書き可能なファイル 掲示板等
644(rw-r--r-) 読むだけのファイル HTML・テキスト・画像ファイル等
※パーミッションを 777 にするのは、誰にでも操作できると言うことでセキュリティー上、非常に危険です。

4.設定方法

実際に自分でファイルのパーミッションを変更する際、FTP機能を使用すると簡単に設定を行うことができます。
FTPの利用方法」をご参照ください。